【要注意】失敗を避けよう、WEBサイト制作業者の選び方。初心者が陥りがちな具体例を確認して、失敗阻止!

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こんにちは!トマト行政書士事務所の菊地です。

先日、WEBサイトの大切さについて書きました。

仕事を取るなら、WEBサイトを作ろう

SNSなんかでもしばしば、同業行政書士の間で話題になるのが
「WEB作成、業者に頼んだけどきちんとやってくれない!」
問題。

わたくしデザイン業界WEB業界が長かったので、この手の話はよく聞きました。
WEB業界歴は、大学生の頃にも働いていたので、かれこれ25年ほどでしょうか。
本当に難しいのよね。
WEBサイトって、技術的な制約・デザイン的な制約があるんだけれど、それをお客様は分からない。どんなことができるかよく分からない。
業者は、中には口だけうまいイイカゲンなところもある。いくつかの業者に見積もりを取るとして、さてどんなところがいいのか?

そこで、最低限の失敗を避けるために、お客様が陥りがちな罠の具体例をあげつつ対策を考えましょう。

目次

一番いいのはしっかりプロフェッショナルから作ってもらうことだが……

私自身は長くWEB業界に関わってきていて、今も少しだけご紹介で依頼された分をほそぼそやりつつ、自分のところのサイトは適当に力業で運営しています。
新規ご依頼のWEBサイト作成は断り気味……ただ、相談は受けるし、業者さんについての助言はしています。

そんな立ち位置で必ず助言するのが、
「きちんと仕事してくれる業者が居たら、絶対に離しちゃだめ」
っていうことです。

そんなにしっかり仕事してくれる業者はいないのか!?と思うかもしれないけれど、そういうわけでもありません。
「しっかり仕事をする」っていうのが、どの程度の話なのかによりますが、個人的には、WEB業者の「標準」って、たぶん無いと思います。
本当にいろんな人がいるし、技術もそれぞれ、得手不得手もそれぞれです。
標準化されるほど、WEBというものが世の中に出てからの歴史がありません。
標準的な業者像に世の中の業者がなんとなく収束する前に、新しい技術や新しいタイプの業者が現れてしまうのです。
だから、あなたと周波数が合う業者=しっかり要望をかなえてくれる業者が居るなら、それはもう離したらいけません。

もちろん、しっかりとした技術力の高いプロフェッショナルから作ってもらったら間違いないでしょう。
しかし、ごく普通の小商いするのに、さほどのWEB関連の機能は必要無いでしょうし、技術力があんまり高い人を連れてきたところでオーバースペックです。
技術力が本当に高い人なら、普通に考えたら料金だって高くなります。
(WEBの世界はそうとも限らないけれども。)
最初にふつうのWEBサイトを作るだけならさほどの技術力はいらないように思います……とはいえ「ほーむぺーじ作れるようになりました!」レベルの人に作ってもらっても、見た目だけでいろいろと不具合があったときに困りそうです。
トラブルになったが、作った人も直せない!とか。

そもそも、お客様は「WEBのことがよく分からない」という状態ですから専門用語もWEBで何ができるかもよく分かっておらず、そのような状態でお客様の要望を聞き取り、分りやすく理解しやすいようにコミュニケーションが取れる業者でなければなりません。
かなりのコミュニケーション能力を求められます。
うまく意思疎通ができる業者さんを見つけたなら、ラッキーです。

とにかくバランスを取るのが難しいと思います。
技術力やらデザインセンスだけに注視しないのが大事かもしれません。
デザインセンスは高いが技術面丸ごとダメな人、逆に技術力だけは折り紙付きだがデザインセンスがまるでない人、どちらのタイプの業者さんもよく知っています。悪い人ではないのですが。

陥りがちな罠 3選

さて、トラブルとしてよく相談を受けるものを3つ挙げるから、対策方法とあわせてよく覚えておいてください。

後から後から、お金がどんどんかかっていく

相談者さん

最初の見積書の金額には作成費が書いてあって、妥当だと思ってWEBサイトを作ってもらいました。
WEBサイトは満足のいく仕上がりでしたが、半年ほど経ったら、維持管理費の請求書が…さらに更新作業の請求書も…どちらとも、覚えのない請求でした。

きちんとお見積書を出してもらって作成依頼をするわけですが、半年ほどたってから、請求書が届くようになるケース。
慌てて業者に確認すると、
「最初の半年は修正などもあるので維持管理費はサービスです」
なんと、そこで維持管理費と称する別料金が発生することを知らされます。

ありがちな費用としては、「更新作業代」「維持管理費」「保守点検費」「メンテナンス代」などなどでしょうか。
よく見ると契約書にそれらしい説明が書いてあるかもしれません。
でも口頭での説明には、こんなのは無かった……全然聞いていない!

こういうケースが、難しいです。
本当に業者が説明していない場合もあれば、説明が難しいと感じてろくに聞いていなかった場合もあります。

きくち

これらの料金が発生するからといって、一概に「ひどい業者」とも言えないし……

それに、別料金が発生するからといって悪い業者というわけではないのです。
ぼったくりなわけでもない場合もあります。
更新や維持管理は手間がかかるわけだから、それらも業者にしてもらうなら、やはり更新や維持管理の料金は払わなければならないでしょう。
ところが、維持管理費と称して何もしないのに毎月十万円もお金を取るとか、更新作業と称して数十万円のお金をとるなんていうケースもあるからややこしいのです。小商いのシンプルなWEBサイトで、この金額は高いでしょうね。

とにかく最初に、作成費だけなのか、更新や維持管理という金額が発生するのか、しっかり確認するのが大事です。
更新や維持管理費は強制的に契約することになるのか、それとも必要になる都度金額を確認して依頼することになるのか……とか。

他社で作ったWEBサイトの更新や維持管理を引き受ける会社って、なかなかありません。特に高機能であればあるほど、他社作成のサイト管理は難易度が上がります。
そのあたりも含めて、保守点検維持管理について、金銭的に・そもそもやってもらえるのかどうか含めて、しっかり確認するのが大事です。WEBサイトは作って終わりではありません!
これの確認は、作成依頼をする前にしましょう。
ある程度相場を自分で調べてみてください。安ければいいわけではありませんが、高いからといってよいものができるとは限らないのがこの業界です。

ドメインとWEBサイトは業者の財産

相談者さん

WEBサイト作成費を払って作ってもらい、それで終わりだと思っていたら、WEBサイトもドメインも、業者のものだって言うんです。
てっきりWordpressでこちらが管理するのかと思ったら、パスワードも何も教えてもらえず、全部業者が握っていて……

ドメインもWEBサイトも、所有権はWEBサイト作成業者のものだというケースもあります。
つまり、WEBサイトの著作権は手放さない、ドメイン(ホームページの住所)の所有者も業者さんのまま。
その業者に依頼する人は、お金を払ってWEBサイトの使用権を購入するという契約形態です。

これはもう「そういう業者もある」というしかありません。
業者と交わした契約書をよく見ると、そういう内容が記載されているはずです。

こういう内容だから悪徳業者というわけではないけれど、その業者が倒産してしまったり、何かの理由で更新作業をしてもらえなくなると大変。使い勝手が悪いです。
パスワードを教えてもらえないなら、更新は大概、(高額な)別料金発生でしょう。

きくち

私が作成を依頼するなら、このタイプの業者は選ばないな。

WEBサイト作成を依頼するときは、サーバーやドメイン、WEBサイトの所有権・著作権は誰のものなのか、サイト作成後の更新や維持管理について、確認しましょう。
前の項にも書いたけれど、これらは絶対に確認しなければ。
実際、「更新手続きしてもらえない」「業者に連絡がつかない」っていうご相談はけっこう頂きます。
「どうにかできないか、何年も使っているWEBサイトだから無くなると困る」とか「メールの送受信ができなくなった」なんていうご相談もあります。
残念だけど、所有者が業者さんであるならば、それ以外の人が打てる手なんて無いのです。

効果が出ない!あれ?検索一位にならないけど……

こちらはWEBサイトを作ってしばらく経った後の話ね。
WEBサイトを作ってしばらくすると、営業電話がかかってくるようになるのです。
「ホームページを見ました!SEO対策って知っていますか?検索して、ある単語の検索結果1位になりたいと思いませんか?」

相談者さん

まだまだ新たな顧客を受け入れる余力がある事務所限定で……と業者から特別プランを提案されました。
SEO対策をして、検索結果のトップページに出せるようになれば、集客できるようになるとのことでした。
確かにトップページには出ているようですが、全然依頼は来なくて……既に半年で70万円ほど、支払っています。

これもよくあるご相談。

検索結果、業者さんが言う通りの一位になる場合もあるし、ならない場合もあります。
「え?ならない場合もあるの?」
Googleの検索アルゴリズムは頻繁に変わるから、検索結果一位にならない場合だってあるのです。

それに、ここが大事なのだけど、検索結果一位になったからといって、集客できるとは限りません
「検索結果一位になるページ」と「お客様が依頼したくなるページ」って、同じじゃないのです。

きくち

これはね、職人の世界なんだわね、実をいうと。

集客につながるWEBサイトって、検索結果一位を狙わなくてもいいんですよね、本当は。
検索結果第一位と第二位とでは、実際にアクセスされる数が桁違いに違うことがありますが、アクセスされたところで依頼されなければ意味がないのです。
検索一位が目的じゃありません。
検索結果一位になるのが目的ではなく、お客様からのご依頼をいただきたいわけですよね。

お客様から依頼されたい。
だから、「検索結果一位になるWEBサイトを作ろう」というのは、実は目的がいつの間にか変わってしまっているのだけれど、WEBの世界に疎い人は営業トークに誤魔化されて、そのあたりに気が付かない……
「検索結果上位になるうえ、集客できるWEBサイト」でなければ。

WEBサイトを作って、しばらくしてもっと集客したいと思ったら、広告運用のプロを探すほうがいいでしょう。
広告運用って、けっこう職人の世界です。
フリーランスの人もおられるので、大手さんよりも格安に依頼できる場合があります。
最低ラインで毎月5万円前後か…それ以上の広告費をかける余力があるなら、ぜひ調べて検討してみてください。

信頼できる人の紹介ならいいと思う?

相談者さん

うちの会社を辞めた営業の子がWEB業者の営業に転職したって言ってて、いい子だったからそこの会社にWEBサイト作ってもらったんだよ。
まさかこんなことに……

「信頼できる人の紹介だから」
という理由で選んだWEB業者とのトラブル。
そういうご相談もよくあります。

冒頭の”相談者さん”のケースもそれです。
円満退社して転職した子だから信用していたのに、と。

いやいや違うのですよ。これが。
たぶんその「信頼できる人」は、悪気はないのです。
単純に、その信頼できる人が、”まともなWEB業者”を知らないのです。

WEB業者といってもいろんなところがあって、やり方もいろいろあって、その中で勤務している人たちはそのやり方しか知らない場合がけっこうあります。
技術者やデザイナーだと、同じ業界内を何社か転職している人が多いから、他社のやり方も知っているかもしれません。
一方営業職であれば、いろんな営業職の人がWEB業者へ転職しますからね、他社のやり方をご存じないこともあります。
だから、あなたの信頼できる人が、良い業者を知っているとは限らないのです。

結論 最初のうちは自分で作る!しばらく経って高性能なサイトが欲しくなったら業者に依頼する!

結論としては、以下のとおり。

  • きちんと作ってくれる相性のいい業者は滅多にいない。いい業者だと思ったら手放すな!
  • 失敗を避ける1:後から追加料金が発生しないか、保守費維持管理費等が高額ではないか確認!
  • 失敗を避ける2:サーバ・ドメイン等は誰のものになるのか確認!
  • 失敗を避ける3:SEO対策等は目的を見失うな!頼む業者を誤るな!
  • 信頼できる人がWEB業界をよく知っているとは限らない

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この記事を書いた人

きくちのアバター きくち トマト行政書士事務所 代表

新潟市在住。トマト行政書士事務所代表。
家族はおちびと犬2匹、クサガメ1匹。

1日の移動距離が30km程度までならクロスバイクで移動。
それ以上は自動車で、新潟県内外を走り回り中。

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