たびたび炎上する「専門特化か何でもやるか」論争に対する持論

当ページのリンクには広告が含まれています。
  • URLをコピーしました!

こんにちは!トマト行政書士事務所の菊地です。

たびたび炎上する「専門特化か何でもやるか」問題。
たびたび論争になるので、ここでちょっと持論展開いたします。

私自身は論争するタイプではありません。
だって他人様が「こうする!」って決めたものに、横から口挟んだりしませんよ。
私には関係ないことだし。
私が何か儲かるわけでもなんでもありませんし。
でも、たびたびあちらこちらのSNSでも論争を見かけるし、こういうブログを設けている以上は、触れておいたほうがいいかと思ったのです。

目次

少なくとも、なんでもかんでもやり続けるのはやめたほうがいい。

少なくともこれは間違いない!ということは、なんでも引き受け続けるのはやめたほうがいいということ。

開業した当初はいいのです。まだ時間があるから。
そんなに受注件数も無いでしょうし、大丈夫。

慣れない業務は、法令を調べ、そもそも書式を調べ、業務に直接関係がある法令の他に周辺の法令も調べ、分からないことを役所に問い合わせて手引きを読み、とにかく調べることに時間がとてもかかります
役所との関係だって築けていません
さらに開業当初だから、お客様との関係も築けていません
自分なりの業務の進め方だって定まっていません
無いものばかりで、とても時間がかかるのです。
効率が悪いでしょうから。

しかし最初の業務閑散期を乗り越え、それなりに受注が増えてくる頃になってもなんでもかんでも引き受けつづけていると、仕事が回らなくなります。
開業して数年たてば、業務の進め方などはある程度定まってくるでしょうが、慣れない業務であればどんなにベテランでも調べることに時間がかかるのは当たり前です。
開業後数年経ったら、ふつうは受注件数がとても増えているから、とてもじゃないけど仕事が回らなくなってきます。

だから、手広く何でも引き受けるのは最初だけにして、だんだんと絞っていくほうがいいでしょう。

ただし、専門特化は根気が必要なのを覚悟する。

私が住んでいるここ新潟市は政令指定都市で、田舎とも都会とも言えないわけですが、それでもやっぱり一つの業務に絞って専門特化するにはかなりの根気が必要だと思います。
新潟県内には「王道」建設業許可に絞っている先生がおられますが、稀な存在です。
きっとすごく根気があるんだと思います。
王道の建設業許可に絞っておられる先生、もう専業といっていいほどに絞っておられる先生は、お二人ほど存じ上げていて、おひとりは面識が無く(新潟県は広い)、もうお一人はけっこう親しいのですが、非常に根気強い方です。
そのようなわけで、お二人とも根気があるのだと推察する次第。
ただでさえ独立開業は根気が必要なのに、なかなかできないことだと思います。

どうしても都会(東京等々)に比べると、案件数が少ないので、地方は専門特化しにくい環境です。
とはいえ、やろうと思えばできないことはないのでしょう。
専門特化すると、業務に慣れている分効率的に仕事が進められるし、役所ともある程度の関係性が築けているのがいいところと言えます。役所との関係性が築けていると、どういう対応をされるかよく分かるので、様々な対処を取りやすいというメリットがあるでしょう。
それに、法令の変化等にも対応しやすいでしょう。

都会での開業なら、最初から一つに絞って専門特化は十分ありだと思います。
でも、地方だと、最初から一つに絞って専門特化して根気よく続けていくのは覚悟が必要です。
専門特化のほうが効率はいいので、事業が軌道にのれば、あとはスムーズかもしれません。
それと、業務を一つに絞るなら、業務をある程度下調べすることをお忘れなさいませんよう。
その地方には需要の無い業務だったら、本当に悲惨です。

移行期間を設けてゆるゆるやっていこう。

私は最初はとにかく依頼された業務を遂行しました。

例えば、今ではやっていないけれど最初の頃は、補助金業務をけっこうやりました。
もともと銀行に居た経験があり、ある程度数字には強いですし、前職や前々職はSNS部門長だったりWEB企画だったりしたので、事業計画の立案・プレゼンと計画遂行、それに伴う数字の計画は業務経験豊富です。
そのようなわけで補助金の採択率は我ながらかなりよく、着手金+成功報酬制にしていたから売り上げが上がりとても良かったです。
反面、なかなかリピートにつながらない業務なので、苦手意識があって今はやっていません。

冒頭でよく論争になっていると書いたし、実際に「最初から専門特化で一つに絞るべきだ」とか「複数やるべきだ」とかいろんな意見をSNS上で見かけるのだけれども、前述のとおり地方と都会とで専門特化に適しているか否かが違ってくるので、話に食い違いが出るんじゃないかしらと思って眺めています。
独立開業する人は、先輩行政書士の開業話を参考にするなら、どういう環境で仕事している人なのかをよく確認する必要があるでしょう。

私自身の考えを言うと、別に最初から「こうでなければならぬ」なんて0か100かで決めなくても良いように思っています。
業務を絞ることにリスクを大きく感じるなら、複数やっていけばいいのです。
とはいえ、業務を広げ、よく知らない業務をやることも大きなリスク(効率が悪くなり業務に時間がかかるリスクと、知らない法令違反に気づかないリスク)なので、よく知らない業務に手を出すリスクがメリットよりも大きいと思うなら、業務を絞るべきでしょう。
正直なところ、環境によって・根気よくやっていけるかによって違うでしょうし、正解なんてありません。

私は、複数の業務をやっていくなかで、自分に合うもの・合わないものを取捨選択していきました。
どういうやり方が合うかは人それぞれです。
取捨選択といっても、例えば既存のお客様から補助金申請をやりたいと依頼されたら、前記の通り「捨てた」業務ではありますが喜んでお受けします。
補助金申請を辞めたのは、限られた期間(補助金申請は公募開始から〆切までが短い)に初対面の人と次々事業計画について深い打ち合わせをしなければならず、それが苦手でやめたのです。人間関係が築けている既存のお客様をお断りする理由がありません。

行政書士未経験で独立するのに、独立前から一つの分野に専門特化していたら、それが合うか合わないか、よく分からないと思うのです。
補助金申請は私のやってきた経験からするとぴったりの業務ではありますが、変なポイントが苦手で「この業務はやめよう!」となりました。
私は、いろんな業務をやってみた中で選んできて、良かったと思っています。やってみるのと外側から眺めるのとでは大違いです。

まとめ どっちでもいいと思ってるのよ、本当に。

そんなわけで、私自身は一業種専業特化も少数業種特化でも、どちらでもいいと思っています
なんでもかんでもだけは効率が悪すぎるからおすすめしないっていうだけです。

考え方をちょっと変えると、複数人で事務所をやっていくなら、一業種ではなく複数業種でそれぞれに担当をつけてもいいかな、とも思います。
ただ、複数人といっても行政書士事務所だとさほど大人数にはならないでしょうし、その人が辞めたらその分野の業務は全部無理!ってことになりかねないような気がします。
業務を失敗したときに、どういうふうに「事務所」として責任を取るべきか、という問題にもつながるでしょう。
でも、そんな話はまだまだ先のこと。
このブログはあくまで、独立開業について語るので、その辺りは省略です。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

きくちのアバター きくち トマト行政書士事務所 代表

新潟市在住。トマト行政書士事務所代表。
家族はおちびと犬2匹、クサガメ1匹。

1日の移動距離が30km程度までならクロスバイクで移動。
それ以上は自動車で、新潟県内外を走り回り中。

目次