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無駄な努力をした話
おちびの学校では、全員で弥彦山に登る。
きちんと山に登れるかどうか心配になったおちびとおちびのお友達は、相談した挙句、親に「登山の予習がしたい!」と言い出した。
登山の予習なんて聞いたことないよ!
とはいえ、まぁまぁいいかということになり、親同士で相談をして、お友達とその親で、登山の予習をしてきました。
さて、いよいよ本番である!!という日。
張り切って予習したくせに、
「あー疲れるとわかっているものに行きたくないなぁ」
などと言い始め、
「行ったばかりだからつまんないなぁ」と床に転がったのが前の日の晩のこと。
…で、ふと気が付いたら、なぜかおちびがスッポンポンでソファに座り、本を読んでいる。
何してるの…?
「本読んでるんだよ」
いや、そこじゃなくて。なぜスッポンポンなのよ。
「〇〇くんがね、おなかだしていれば、おなかを壊して、登山さぼれるって言ってたからね、やってるの」
そんなに登山嫌なんかい。
「だるいよねー」 ←ギャル語?いやギャルも死語?
学校の勉強のほうが好きなわけ?
「それもいやだよねー」
お腹出すために全部脱ぐ必要は無いと思うんだけど。
まぁいずれにしても、君は毎晩おなかを出していて、冬でも布団を蹴飛ばしパジャマからおなかを出して寝ているんだけど、たぶんおなかを壊したことは一度もない。
無駄だと思うよ。
…で、やっぱり無駄な努力は無駄で終わって、登山にいきました。ちゃんと元気に登りきり、どや顔で帰ってきました。