ある日の夕方、突然レーザープリンタが壊れた。
本当に、突然のことだった。
前触れは一切無い。
プリンタの説明書には、「寿命が近くなるとランプが点きます」「その先もしばらく印刷は可能です」といったことが書かれてあったが、今までランプはついていない。
そもそもまだ、寿命じゃない。
3万枚印刷できるらしいのに、まだ5千枚ぐらいしか出力していない。うーん…。
今思えば、前哨戦に過ぎなかった
あれこれプリンタを調べた結果、物理的な故障ではないと判明した。
修理代がけっこう高くつくやつだなぁ。
同じ製品の販売価格を調べてみると、これがけっこう安い。カラーレーザーなのに。
そんなわけで潔く買うことにした。
夜中に、通販サイトで注文。ぽちっ。
まぁ、買うのはいいんだけど。
年度末の行政書士事務所にレーザープリンタが存在しないって…。ありえない。
早くNEWプリンタ様来てください!とお願いしつつ、あれこれ対策を考えた。
前触れなしで年度末に行政書士事務所からレーザープリンターが消滅したときのための対策
また同じ目に遭ったときのために、対策を書いておく。
- インクジェット使う!
事務所にはインクジェットプリンタもあるので、役所に提出するもの(長期間の保管を要するもの)でなれば、そっちを使おう。 - コンビニで印刷!
守秘義務を気にしなくていい書類(オープンなもの、公に配布するもの、セミナー資料とか)は、コンビニで印刷。PDF化してオンラインでデータを送っておき、コンビニプリンタを操作すればいいらしい。便利な世の中だ。 - 印刷しない!!
PDF化してE-mailに添付、もしくはメッセンジャー等で送付。
でも、もうこんな目には遭わないと信じたい。
「電話がつながらないよ?」
さて翌日。
いつもの某お客様から、スマホに電話が入った。
「さっきから電話してるのに、電話全然出ないじゃない」
お客様とのお話が終わってから、自分でも事務所に電話してみたけど、電話が鳴らない。
何回か試してみたら、たまに鳴るけど、基本的に鳴らない。
いつからこんな状態だったんだろう。
電話はスマホへ転送されるように設定。
しばらくして、FAXでの見積もり送付をご希望なさるお客様がご連絡くださったので、FAX送信しようとしたら…送信できず。
送信途中で「停止ボタンを押してください」と出て、動作がとまる。
停止ボタン押したら、送信できないじゃないの。
よくよく確認したら、そもそも電話をかけることができない。
さっきは受信のことばかり、確認してしまった。いつからこんな状態だったんだ?
つまり、わが事務所の電話兼FAX機は、全機能が故障していたということだ。
しょうがないのでFAXは別ルート(インターネットで送信できるサービス)から送信した。
別ルート、契約しておいてよかった。
思えばこの電話&FAX機、行政書士開業時に、ちょっとでも経費を減らそうとしてヤフオクで3,000円で落札したものなのだ。
家庭用にしてのんびり使うならよかったんだろうけど、仕事用に毎日がちゃがちゃとこき使っていたんだから、しょうがないよね。十分です。ありがとう。
…問題は、このクソ忙しい年度末に、レーザープリンタと電話が使えなくなって、手間が倍増っていうことだが。
決断は頭が疲れる
急いで電話&FAXについて調べた。
また電話兼FAX機を買ってもよかったんだけど、せっかく故障した(?)のだから、環境を進化させないと気が済まない。
ワタクシは、10分ほどの手間を省くために1日かけて工夫する人種なのだ。何か考えて工夫しないと、呼吸できないのだ。
それがたとえ年度末で忙しくて仕事が積もり始めている季節だとしても。
調べ考えた結果、FAXについては、FAXモデムを買って、PCから直接送信することにした。
手書きのものをFAX送信することなんて滅多にない(どうしても手書きにする場合はスキャンすればいい)。
紙に印刷するというワンステップを省け、プリンタ出力と同じ感覚でFAX出力できる。
手間と紙の節約(問題はその節約を年度末にやっていることだ。)。
光回線のルータは、電話口が2本あるので問題なし。
そもそもうちの事務所、FAX受信はインターネット上のサービスを使っている。受信したFAXをPDFにしてメールで送信してくれるタイプのものだ。
だから事務所のFAXは送信のみ。この環境だと、これで十分なのだ。
電話線をながーくPC・ルータ間につながないといけないのが、なんだか面倒だけど。しょうがないか。
FAXモデム自体にあまり需要が無いようだから、その分野を改良して簡単に無線化してくれるヒトは居ないんだろう。FAX用サーバ立ち上げればいいんだろうけど、そこまでやるほどのことでもないし。
これが、年度末でなかったらなぁ…。FAXサーバ導入も考えたかもしれない(アホだ)。
この電話は、親機に通話機能がない(右側の小さい箱が親機)。
親機を光回線ルータの近くにおいて、電話線とつないでおけばいい。
コンセントにつないだ子機だけを、机の上に置ける。
…と、こんなことをしていると、すごく頭が疲れる。
脳は意思決定するときにすごく疲労するらしい。
確かに。
本当に疲れた。身をもって実感した。
知らない分野について調べ、どのような環境にできるか調べ、自分にとってのベストな環境を選び、どの製品にするか決断するという、決断の連続。あぁ疲れた。
だから買い物は嫌いだ。
ザッカーバーグが毎日同じ服を着ているのは本当に合理的だと思うし、買い物が楽しいっていうヒトは、脳の構造をこんど教えてほしい。
こういう日に限って、珍しく、見積もり依頼がぞろぞろとやってくるのだ。恐ろしい。
大きなポスト
レーザープリンタと電話がつながらない事務所に、さらにご意見申し述べたいヒトが現れたのはその日の午後、電話とFAXについて調べて脳細胞が混戦しているところだった。
「大きなポストを取り付けてくれたらありがたい」というご意見だった。
うちの事務所は、事務所なんだけど、アパートっぽい建物なので、ドアに小さな新聞受けがある。それが郵便ポストでもある。
しかし、A4サイズの書類は入りにくい。
入らない場合、配達員さんは、いったん持ち帰って再度配達にトライしてくれていたらしい。
それは気がつかなくて申し訳なかった。
最近、うちのお隣の事務所が、A4が入る大きなポストを外付けした。
そんなこともあって、うちの事務所もそうしてもらえたらありがたいなぁ、と配達員さんに言われたのだった。
今日はどうも、いろんなことが起こる日だ。
といって、お申し出もごもっともなので、お断りするわけにもいかない。
「管理会社に確認してからー」とお返事しておいた。
(後日、管理会社からOKが出たのでポスト注文した。)
疲れた
そんなことしている間も、レーザープリンタが無い代わりにインクジェットを久々につかったらインクが無くなって買いにいって入れなおしたりとか。
教訓。
お金に余裕があるのなら、悪いことは言わないから、仕事に使うものは新品がいい。
故障したときに買い換える手間といったら、もう…。疲労困憊。
とどめは帰り道
さて帰ろう…。
保育園へおちびを迎えにいき、おうちへ帰る。今日は早寝するぞ!
…と思ったら、保育園からお手紙が来た。
なになに。
近々通園バッグを持って通い始めることになるから、通園バッグを準備してほしいとな。
あの、肩からさげるやつだ。
いよいよ通園バッグデビューか。
よく見ると他にも書いてある。
お弁当箱とか、着替え袋とか、お弁当袋とか、いろいろ。
「いよいよ肩からバッグさげるんだねぇ」
と、うっかり、おちびに言ってしまった。
おちびは興味津々な顔をして、私が持っているお手紙を覗き込む。
運が悪いことに、そこには文字だけでなく、どんなものが必要なのかイラストが書かれてあった。おちびでも見れば意味が分かってしまうというわけだ。
「おかあちゃん 買いにいこうよ!」
ですよねー。そうですよね。そうなります。はい。理解できます。
待てませんよね。
今日、私、とっても疲れているんですけど。
仕方なく、おちびを連れてショッピングモールへ。
おちびはこだわりのヒトで、ガンコ者だ。
自分が気に入らないものは、絶対に買わない。妥協しない。
おかげで、子ども用品売場を、ぐるぐると2時間も歩き回る羽目になった。
子ども用品売場には、通園バッグコーナーがあったけれど、そこ以外にも専門店が入っていて、あちらこちらにちょこちょこと通園バッグが置かれてある。
いろんなところに子どもグッズがあることを知っているおちびは、あっちも行く!こっちも行く!とがんばるのだ。
もう帰ろうよーお買い物いやだよーとうめく私に、「なんで?おかいものたのしいよ」とおちび。
楽しくない!
ここまでくると、判断力低下なんてもんじゃない。
保育園が指定したものを、とにかく、おちびセレクトで購入。
なんか目がちかちかする色合いだったが、もういい!ショッキングピンクとミントグリーンなんていう色合い、認めんぞ!!と思ったところで、使うのはおちびだし。
とにかく買い物を済ませる。
本当に本当に買い物があまり好きではないので、こんなに、普段買わないようなものを買い続けた一日は無いんじゃ…。
ひたすら疲れた。こういうのを、うんざりしたって言うんだろう。今までに無い疲労っぷりだった。帰り、さらにあっちのお店で××を見たいだの、こっちのお店がどうのと言いまくるおちびをせかして、とにかく無理やり連れ帰った。
将来が思いやられるなぁ…。
「伊勢丹に遊びにいきたい!」なんておちびから言われたらどうしよう。ウィンドウショッピングなんて、めまいがするんだけど…。そんなのより砂浜で海でも見ていたほうが楽しいよね。ね?