頼れる物を頼り、使える物を使うのだ
つい先日、仕事と家事の両立なんかは無理である!!!
と高らかに宣言し、掃除なんかしなくても死ななければOKとは言ったものの、やっぱり部屋の隅に巨大ワタボコリが発生するとウギャァァという気分になるのです。
それなりに清潔な家に住みたい。当たり前だけど。
シングルマザーという検索単語でいらっしゃる方が多いので、これは共感していただけると思いますが、シングルマザーというものは、基本的に収入源も家事も育児も全部自分ひとりにかかってきます。
自分が動かないと何も変わらないのです。
ワタボコリは日々巨大化するだけで、誰も拾って捨ててくれないのでございます。
え?母子家庭の家の子供は手伝いしそう?親の背中を見て育つから?
それは、母子家庭だからじゃなくて、その子がたまたま優秀なのじゃないでしょうか。
少なくともうちは(略)
仕方がないので、使える道具を使うことになるのでございます。
人は頼れないので機械を頼る
努力すればできるかもしれない家事労働は、なるべく減らす。
平素からずーっと努力しつづけるなんて、それも家事に対して努力しつづけるなんて、わたくしという人間には無理なのでございます。
おうちではなるべくゴロゴロしたいですし。
そもそも、親一人の努力によって成立している生活なんて、親がちょっとカゼでもひいて寝込んだら、あっという間に崩壊します。四方八方から崩れますよ!
頼れる仲間を家庭内に持っておくことは、リスク分散につながるのです。
そこで、なるべく手抜きしても(つまり自分では動かなくても)それなりに家事がまわるようにした道具たちを今日はご紹介するのです。
最初は何も知らないで子どもと暮らし始めまして、シングルマザーのブログなんかは見てみても節約と家計簿ばかりでした。
楽でそこそこ快適な暮らしの道具(家電)なんて、全然わかりませんでした。
以下、私が出会って助けられている強力な家事育児仲間の説明をしていきます。
食器洗浄機は一石二鳥で良い道具
とても助かる仲間そのイチは、食器洗浄機。
うちはPanasonicのプチ食洗を使っています。
昔は食器洗浄機って、
「基本的にはビルトインしか無くて、後から設置するものはすごく大きい」
だと思い込んでいたのですが、調べてみると意外と小さいものもありました。
私が買ったプチ食洗シリーズは、水切りカゴサイズをうたっていて、奥行き460mm×幅470mm×高さ300mm。
狭い我が家の台所にもちゃんと置くことができました。
小さいながら、洗浄能力は通常の食器洗浄機なみ。
最近は食器洗浄機ってよく調べていないので分かりませんが、私が調べた当時は、小さい食器洗浄機というと、おままごとかおもちゃのような洗浄能力のものがあったのです。
要注意なのは、小さい食器洗浄機なので、入れられる食器のサイズに制限があること。
うちはたまたま、全部入れられるサイズの食器だったので良かったですが、確かφ25cmの食器は入らない…意外と小さいのです。
それから、洗える食器のタイプに制限があること。これはプチシリーズだけでなく、食器洗浄機全般です。
とくに洗剤を研磨剤入りにすると、プリントやメッキがはがれます。
水道から水をひく必要があったのですが、日頃から自分であれこれDIYしているぐらいなので、ウォーターポンププライヤーとモンキーレンチを駆使して分岐水栓を設置。
プライヤーとレンチとか、プライヤー2個とか、あったほうがいいです。
ふつうに外せるならそれでいいのですが、たいがいはかなり硬く締めてあります。
溶着してあるんじゃないかというぐらい硬いので、工具1個で緩めようと思っても台ごとくるくる回りますので、工具2個が大事です。
これを失敗すると大惨事になる(水が!水が!!)ので、自信が無ければ業者さんに頼むのが良いのでございます。
やり方はGoogleで検索したら、いくつか、設置方法について写真つきで丁寧に説明しているブログがあったので、ここでは割愛。
食器洗浄機を置くメリットが意外と多かった
食器洗いなんて、自分でやってしまえばほんの数分~十分程度。
そんなに人数が多いわけでもないし。
…と、そう思っていた頃が私にもあったわけですが、導入して5年以上経つと、もう元の生活には戻れません。
本当に便利。
あって良かった。
全然違う。
以下、プチ食洗導入メリット箇条書き。
- 油汚れはきれいさっぱり落ちる
- グラスとステンレスカトラリーの洗いあがりがきれい!
- ふつうの食器もキュッキュで手洗いとは全然違う
- お出かけしたあとの弁当箱洗いがありがたい
- 手が荒れなくなった
1について。
食器洗浄機には得意な汚れ・苦手な汚れがありまして、ごはんのようなねばねばしたもの、こびりついた汚れは苦手です。こうしたものは予洗いといいますか、事前に汚れを落としておく必要があります(ごはんは水につけておくとか)。
半面、油汚れにはとても強いです。びっくりするぐらい強い。
タッパーもぬるぬるがすごくきれいに落ちます。
2と3。
フォークやスプーンなどのステンレス食器の洗いあがりっぷりは、手洗いの比ではありません。
美しい!
他の食器もキュッキュです。
4。
お弁当持ってお出かけして、帰宅後急いでお夕飯を作るとき…
まずお弁当洗ってからお夕飯を作るのは、お夕飯が遅くなります。
といって、後で食器から鍋から弁当箱から、全部洗うのはぐったりします。
食器洗浄機があれば、私がお夕飯を作っている間に、お弁当箱を洗ってくれるんです。
このありがたさよ!本当にありがとう!
弁当持って出かけるのが苦にならなくなりましたし、弁当箱は全部食器洗浄機対応です。
重箱も、食器洗浄機対応のものにしました。お花見なんかは、重箱持って出かけますからね。
5。
何よりありがたみを実感しているのは、手の荒れが激減したこと。
洗剤という刺激物を手につけている時間が減ったのですから、当然といえば当然ですが、手が荒れなくなりました。
ハンドクリームをつけるの、冬だけです。
食器洗浄機を置く台
おまけに書きます。食器洗浄機を置く台のこと。
ホームセンターへ行きますと、ステンレスの小さな足が4本ついたような台がよく売られていますが、ステンレスが薄くてガタガタするものしかありませんでした。
シンクが若干横長に大きかったので、このシンクに台を渡して、そこへ食器洗浄機を置けたらいいのではないかと考えていました。
でもちょうどいいサイズの台が無かったのですね。
それで、またあれこれ検索していたら、便利なものを見つけました。
5mm単位でオーダーできる、厚さ3mmのステンレス板。
付属品のように売られている台もありますが、サイズを選べませんので、ちょうどいいサイズをこちらから注文できるのが大事です。
これはちゃんと食洗機台と書いてあるだけあって、かれこれ5年?もっと??使っていますけど、今もちゃんと使い続けています。
板の厚さが大事ですね。
食器洗浄機は重いし、揺れるし。
↑これはアマゾンのリンク。こんな板。本当にただの板。
でも3mmという厚い板で、オーダーできるところはなかなかないと思います。
ありそうで無くて、便利。ちょっと高かったけど買って満足。
ロボット掃除機 ブラーバは髪の毛に強い
我が家は古い家なので、床はたたみとフローリング。
以前は丸い某ロボット掃除機を使っていましたが、あれは部屋の隅っこが苦手なのです…
ブラーバは水ぶきも乾拭きもできるし、クイックルワイパーのお掃除シートがちょうどつくサイズだと聞き購入。
たたみとフローリングなら、全部拭き掃除で大丈夫。
そんなわけで、我が家ではブラーバを自動クイックルワイパーとして使用しています。
丸いロボット掃除機と比べると隅っこもきれいになるようになりました。
でもロボット掃除機は全般的に、すみっこが苦手ですね。これはしょうがない。
他のロボット掃除機と比較したブラーバのメリット
他のロボット掃除機と比較したときのブラーバのメリット。箇条書きにします。
- 髪の毛に強い
- 細かいごみも逃さずきれいにとれる
- 静か!!
1について。
他の掃除機は、ごみをかき集めるブラシやタイヤに髪の毛が絡まり、定期的にお手入れが必要でした。
ブラーバ(with クイックルワイパーシート)は、シートで髪の毛を集めてしまい、その後ろをタイヤで押していくので、あまりタイヤに髪の毛がからみません。
シートを捨てるから、ブラシに髪の毛がからむような面倒なことになりません。
髪の毛、長ければ長いほど、ロボット掃除機にからまってしまって、外すのが面倒です。
髪の毛に強いロボット掃除機。
もしかして対髪の毛は最強なのではないでしょうか。
2。
ふつうのかき集めるタイプのロボット掃除機も、掃除するたびに「よくこんなに毎日ゴミがあるなぁ」と感心してしまうぐらい、ごみを集めてくれます。
ブラーバも同様です。
でも、シートで拭いていくぶん、ブラーバのほうが細かいゴミに強い。
かき集めても集まらないようなサイズのごみも、拭き掃除できれいにしてくれます。
3。
これは、こんなに違うのかと使ってみて実感したのですが、ブラーバは静かです。
すいーっと滑るようにして掃除してくれます。
他のかき集めタイプの掃除機とは全然違います。
掃除している横で眠れるぐらい静か。
静かなのはやはりありがたいです。
アレクサ おちびを起こして!宿題させて!歯磨きさせて!
アレクサを導入したのは、家の中をスマートホーム化して、家事を減らそうという考えだったのですが、今のところ一番役に立っているのは、定型アクションの登録やリマインダー、アラーム機能かもしれません。
アレクサはかなり、我が家の生活を変えてくれました。
あらかじめ、一定の時間に一定の行動をするよう、登録しておくことができます。
連携しているスマートホーム機能を使い、一定の時間にライトをつけるとか、ラジオを流すとか、音楽をかける、エアコンのスイッチを入れる…そうしたことができます。
アレクサに喋らせることもできます。
うちの子は一定の時間に目薬をしなければならないのを忘れたり、宿題をしないでいたりするのですが、平日の夜、一定の時間になるとアレクサが言うのです。
「宿題はしたの?」
とか。
「そろそろ目薬の時間ですよ」
とか。
アレクサが言ったからって、素直に子どもが動くとは限りませんが、私も忘れていることがあるのをアレクサが思い出させてくれるので、ありがたいです。
朝起こしてくれるのもアレクサ。
朝から歌って起こすアレクサ。
その後天気予報を流し、NHKラジオの朝のニュースを流します。
一定の時刻になると「そろそろ学校へ行く時間ですよ」とか、「そろそろ仕事に行く時間ですよ」とか。
こうした登録、大して難しくありません。
何か特別な予定があるとき、仕事のことなんかも、アレクサに頼ります(事務所にもアレクサが居ます)。
「アレクサ、3時に出かけるからリマインドして」
と言えば、ちゃんと3時になると「出かける時間ですよ」と教えてくれます。
ただアラームが鳴るだけではなくて言葉でしゃべって伝えてくれ、その設定も難しくなくて、ふつうに言ってお願いするだけでいいというのは、すごく便利です。
我が家でよく使う機能は以下の通り。
- 今日のニュース…朝の目覚ましアラーム後に自動的に流れるほか、夕食中にも「アレクサ!今日のニュース!」と言えば流してもらえる。一日何回かニュースの内容が入れ替わる。
- 天気予報
- 定型アクション…あらかじめ登録しておいた行動をやってくれる。例えば7時に「目薬しなさい」というとか、朝6時に亀の水槽のライトをつけてくれる(アレクサと連携させてある)とか、「宿題したの?」「そろそろ学校へ行ったら?」など。
- 買い物メモ…思いついたものをすぐにメモしてもらえて便利。メモはスマホに連携していてスマホの買い物メモを見ながら買い物できる。たまに私が買い物中と分っていて、家でおちびが買い物メモに追加してくることもある。
- TO DOリスト…買い物リストと同じく、思いついたときにリストに加えてもらえて便利。仕事しながら子供に小言言ってると、けっこういろんなことを忘れる。
- リマインダー…「〇時にリマインドして」と言って用件を伝えると、その用件名で思い出させてくれる。ありがたい。ただアラームが鳴るだけでなく言葉で言ってくれるのはずいぶん違う。
「小言」言う存在が増えてくれるだけでもありがたい
我が家で仮に、私がかぜ引いて寝込んだらどうなるかというと。
食事?
食事はね、冷凍のお弁当をいくつか買ってあります。
今は一食用におかずからごはんまで一緒になってるのがあるし、業務スーパーでおかずだけ何種類も詰めてある冷凍お弁当もあったし。
数日寝込むだけなら、お洗濯も何とかなる。
でもきっと、うちののんきなおちびのことだから、私が静かにしているのをいいことに、勉強せず、宿題せず、だらだらとゲームをして過ごすに違いない…
もしかしたら朝、起きて学校へ行くのも「忘れる」かもしれません。
言わないと忘れる、そういうこどもが家にいると、アレクサに横から口をはさんでもらえるのは非常にありがたいのです。
朝の「起きる時間ですよ」に始まりニュース、天気予報、「そろそろ学校へ行きましょう」
夕方から夜にかけては「宿題はしたの?」「目薬の時間ですよ」「お風呂へ入りましょう」
素直に動くかどうかはさておき、時報やアラームではなく言葉で言ってくれるの、ありがたいです。設定が簡単なのもありがたい。
切れる冷凍機能がある冷蔵庫
うちの冷蔵庫はもうずいぶん古い冷蔵庫なのですが、長年パーシャル機能があることに気が付いていませんでした。
もっと言うと、チルド室とパーシャルの違いをよく理解しておりませんでした。
チルド室をふつうにチルド室にしていました…嗚呼、もったいない。
ある程度大きな冷蔵庫であれば、パーシャル機能がついているものも案外多いと思います。
うちの冷蔵庫の後継機がたぶんこれなのですが、今は切れちゃう冷凍といって、もうちょっと便利に進化しているのですね。
パーシャル機能は-3℃
パーシャル機能は、ふつうのチルド室(0℃程度)よりも若干低い-3℃で保存します。
カチカチに固まるわけではなく、半分生で、半分凍っているような。
その分、保存期間が長くなり、肉で14日間程度、魚で7日程度保存可能だそうです。※冷蔵庫の機能による。
食材を完全に凍らせてしまうのは、冷凍室。-18℃。
これだと解凍しなければならず、面倒です。
冷凍室ほど長期間保存はできないけれど、普通の冷蔵庫よりもちょっと長く保存していられるのがパーシャル機能。
中身を半分ほど、もしくは微妙に凍結させた状態にして保存できます。
わざわざ解凍しなくてもそのまま切ることができるし、お鍋に入れてしまうのもアリです。
チルド室は0℃
チルドは0℃。
凍る直前まで温度が下がります。
実はチルド室は冷凍させたくない納豆やチーズ、きちんと干してあって水分が少ない漬物などの長期保存に向いているそうですね。
これも調べてみて初めて知りました。
ずーっと肉や魚などを入れる専用にしていましたが、賞味期限内に食べるのなら、ふつうの冷蔵室で良かったようです。
冷蔵庫なんて、昔から家にあって、なんとなく使い続けているものだから、案外取扱説明書を読まず、機能に気づかず使っています。
パーシャル機能で買い物は週に一度に
数日しか保存できないと思っていた肉や魚。
1週間保存できるとなると、スーパーへ行く頻度が下がりました。
安いものが欲しい気持ちもありますが、ある程度の時間をかけ、自動車で行くことを考えると、移動のコスト(車はガソリン1Lでどの程度走り、ガソリンはいくらでしょう?)が案外高くつきます。
通勤途中にスーパーがある人は、またちょっと状況が違うかもしれません。
ある程度レシピをあらかじめ考えておき、肉や魚と野菜を週に一度買い込んで、あとはスーパーへ行かないことで、家計の管理がしやすくなるし、食事も十分に賄える。
買い物って時間がかかりますからね。
でも、ちょっとだけ書いておくと、「切れちゃう云々」は…正直誇大広告な気がします。
冷凍は冷凍なので、切ろうと思えば切れなくもないレベル。
かなり硬いです。
やっぱり生のものとは違います。
シングル親の家庭は親の体力温存がカギ
こうして何年もシングル親をしておりますと、親の体調管理が大事だと痛切に感じます。
私なんか、事業もひとり経営者ですから、なおさら。
どちらも私の肩にかかっているという状況。
家事サービスだのなんだの、外部へ委託するというのはどうもハードルが高いし、例えば私が具合が悪いときなどは、外部の人を入れるわけにいきません。
そんなわけで、家の中に常時頼れる機械を入れておいて、機械に日頃からどんどん頼り、自分の時間を作っておく。
いいじゃないか、平素余った時間は読書でもすればいいんです。