アルミの鍋を焦がした!…で、クエン酸で復活させた話

ごらんのとおり、アルミの鍋を焦がしました。

ごらんのとおり…といっても、左下のこげがひび割れており、無駄にこすった跡が見えると思います。この写真は、ちょっとだけこげを落としてみた後の写真です。
クエン酸でつけおきしてしまいました。

焦げた直後の鍋を、写真にとっておけばよかったなぁ。
すごい状態だったのです!
…まぁ……上の写真から、ある程度、惨状が想像できるかなと思います。
どうぞ想像してください。

うっかり水を入れ忘れて砂糖を鍋に入れ火にかけました。
アホ!バカ!私のバカ!!
朝、牛乳プリン作ろうとして…。

早めに気がついたからよかったけれど、うちの中が焦げ臭くなりました。げほげほ。

目次

アルミの鍋は、「伝家の宝刀」重曹が使えない

強烈なこげつきを落とすときは、重曹と水を鍋に入れ沸騰させて一晩おく
これがセオリーですが、アルミ鍋の場合はこのやり方が使えません。
これをすると、アルミが黒くなってしまうのです。

重曹水は弱アルカリ性(弱塩基性)でpH8.2程度ですが、これが加熱することによってpH11程度になり……って……まぁいいですよね、きっと。
化学式も書かなくていいでしょう。
加熱して65度以上で熱分解し炭酸ナトリウム、二酸化炭素、水の3つになります。炭酸ナトリウムのほうが、塩基性が強いのです。

それはともかくとして。
とにかく、重曹水+アルミ+加熱は変色につながる。
変色すると、面倒だ。
きれいじゃなくなります。

アルミ鍋の場合、クエン酸水で加熱→放置がセオリー

変色させたくないし、さてこういうときはどうしたらいいのかな。
google先生教えてー!で、検索しました。

クエン酸を水に溶かして加熱し、そのあと放置する。」
これがアルミ鍋のこげつき落としのセオリーらしいです。
重曹水よりも焦げ落とし力が弱いと思われるクエン酸。
さてどうなるかな…

適度に水をいれ(底だけ焦げがついているので100ccほど)、お掃除用のクエン酸を適当に入れました。たぶん大さじ1杯ぐらいかな、忘れたけど…。

加熱して一晩放置したあとの様子が、冒頭の写真。

見てのとおり、ちょっとだけ焦げがひび割れて、めくれあがりました。
よしよし!!

しかし、クエン酸は酸なので、これまたアルミ鍋と化学反応を起こすはずですが…。
うちのは変色しなかったから、まぁいいか。

その後水洗いしてから干す

クエン酸水を沸騰させて放置。
その後は、水洗いしてから天日干しがセオリーとのこと。

なかなか面倒だなぁ、重曹みたいにつるんと焦げが落ちてくれないなぁとぶつぶつ言いつつ天日干し。
2日間、干してみました。

その結果が、右の写真です。
(右の写真は、天日干しの後、めくれてきたこげをまだ落としていません。つけおき洗いで落ちたままの状態です。)

クエン酸のつけおき洗いで、かなりの焦げが落ちたわけですが、残ったこげはがっちりついているように見えました。
でも、干してみるとけっこう新たにこげがめくれ上がってきます。

右の写真だとよく見えないと思うので、めくれた焦げを接写。

こうしてめくれてきたものを、木ベラでこそげおとしました。

このあと、まだどうしてもがっちりついている焦げがあったので、もう1回、「クエン酸水を沸騰→一晩放置→水洗い→天日干し2日間」をやりました。

けっこうきれいになる

じゃじゃーん!!

こうして、アルミ鍋復活。
こげがきれいになりました。

ついでに接写も。
ちょっとまだ黒いのが残っていますが、もういいです。
そのうちに気が向いたら落ちてくれるでしょう。

このお鍋、木屋の18cmゆきひら。
アルミ打ち出しの逸品。
煮汁少な目で煮物すると、煮汁が上がってちゃんと煮付けられる、職人の技を感じられる逸品。
鍋の力で煮汁が上がるのって本当にすごい。
そんなステキなものをここまで焦がすなよ!という声が聞こえてきそう。
これからもしばらく、この鍋にはいい仕事してほしいなぁと思います。
少なくとも、あと数十年は使えると思われます。
打ち出し鍋は丈夫ですからね。

最後にちょっとだけ…

アルミ鍋のこげの落とし方を調べていたら、「アルミ鍋は危険」だとか、「アルツハイマー」だとか「アメリカやヨーロッパではアルミ鍋が販売規制されている」とか書かれてありました。

その情報を信じている人が、某知恵袋に書き込んだりとか…

うーん。不思議。
アメリカで販売規制っていうのは嘘か、勘違いです。
なんで確かめないで信じちゃうのかしら。
本国のアマゾンでもyahoo.comでも覗いて、Pans(鍋)やSaucepans(片手鍋)でAluminum(アルミ)にして検索してみれば、いいのに。ふつうに販売されてます。

結局アルツハイマーとアルミの関係については、「アルミとアルツハイマーは関係がある!」という研究結果もあれば関係が無いという研究結果もあり、よくわかんないのが現状。
個人的には、一抹の不安はあるけど、そんなこと気にするよりストレスフリーでよく勉強してよく運動してよく寝るほうがいいんじゃないかと思うわけで。
それよりも、アルツハイマーについては、糖尿病や心臓病、高血圧など一定の病気や、遺伝といったさまざまな危険因子が存在し影響することがはっきりと分かっているわけです。原因かどうか分からない微妙なものを避けるより、糖尿病や心臓病、高血圧を避けるために、適切な食事と運動を欠かさず過ごすほうが重要です。
でも、人間って、たとえ真偽のほどが定かでなかったとしても、簡単で分かりやすいものに惹かれるんですよね。アルミさえ避ければ大丈夫♪とか。
そうそう、アルツハイマーは運動したり、パズルなどして頭つかうとリスクが下がるそうですよ。
少なくとも、アルミの鍋がアメリカで販売規制っていう話はダウトです。
気をつけよう、インターネット上の情報を鵜呑みにしちゃうこと。

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この記事を書いた人

きくちのアバター きくち トマト行政書士事務所 代表

新潟市在住。トマト行政書士事務所代表。
家族はおちびと犬2匹、クサガメ1匹。

1日の移動距離が30km程度までならクロスバイクで移動。
それ以上は自動車で、新潟県内外を走り回り中。

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