
突然ですが、ミシンを買ってしまいました。
いくつかの記事に書いておりますが、私は手芸が苦手です。
世の中で3つ苦手なものを挙げろと言われたら、「鉄棒」「手芸」「魑魅魍魎」です。
鉄棒は、逆上がりできないし。
手芸…お裁縫は、ミシンで手を縫うわ針を連続で折るわ、破壊するわ。え?手芸って編み物もあるの?何それ。
小学生のある年の夏なんか、無謀にも「ぬいぐるみキット」を買ってぬいぐるみを作って提出しようとしたのだけど、これが恐怖の…(以下略)。
最後の一つは、もう説明するまでもない。
「そんなものに会ったことないよ!」「意味が分からない」という人は、幸せな人生か、真っ当な人生を歩んでおられる方です。
「あー…なんとなく分かる…」という方は…がんばりましょう。私もがんばります。
いやぁまぁ、苦手なものはほかにもね、不義理な奴は嫌いだとか、小狡い奴は嫌いだとか、また私が目ざとく姑息な動きを見つけてしまうんだよなぁ…。こんなぐあいに、苦手なものはたくさんあるのです。
とはいえ、ミシンのように、子どもの頃の苦い記憶として人間の芯に植え付けられているものはまた、格別。
そんな具合に苦手にしていたミシンであるにも関わらず、なんで買ったのかというと…
我が家のおちび(現在6歳)が、セリアという100均のお店で手ぬぐいを見ながら、「こんなかわいい柄のマスクがほしいな」なんて言うのです。
このセリアというお店は、なかなか素敵な商品があります。この頃感心して、たまに覗くようになりました。
手ぬぐいなんかは、33cm×90cmで、1本100円+消費税。
安い!
でも私は縫物が嫌い。
だから、おちびに「かわいいの、買ってあげるから、いいじゃないの」と誤魔化そうとしてみました。
私はNPO法人はっぴぃmama応援団の顧問をしていますので、月に1回無料相談会の開催とあわせて、はっぴぃmamaはうすへ行きます。
こちらではかわいいマスクやら移動ポシェットやら素敵グッズの販売もしているので、そうしたものをちまちま買っていたのです。
「買ってくれたのは使うけど、こっちもほしい!」
えー。
というわけで、うんうん悩みながら、価格com覗いたりAmazonやら楽天やらのレビューページをしこたま読みまして、結局、ミシン買っちゃったのでした。
SINGER CE-15 nuinui
シンプルで縫いやすい、素敵なミシンです。自動糸調子、自動糸通しあり。
高いマスクだなぁ。2万5000円程度のミシンです。
レビューをよく見て考えたのですが、ミシンの選考基準は以下のとおり。
- 自動糸調子があること
- 自動糸通しがあること
- フルサイズ…きっとコンパクトなものはすぐに壊しちゃう。金属フレームのミシンは重いけど丈夫。
- 直線、ジグザグ、返し縫ができればよし。多機能は求めない。
- ニットステッチができればなお良し、おちびのジャージに名札を縫いつけやすくなる!
お裁縫の上手な人には、自動糸調子に不満があるらしいけれど、私のような<全ミシンを敵にまわしている>人間には、多少変だって何だっていいんです。
それなりに縫えればよし!
別に、縫ったものを売るわけでもないし(そんなこと考えただけで罰が当たる)。
そして手始めに、100均手ぬぐいで適当にマスク作ってみた
そんなわけで、ミシンを買いました。
そして、手始めに、おちびリクエストのマスクを縫ってみました。
やり方は、実に簡単。
ずぼら人間なので、ろくに採寸すらしません。
まずは、縁を切ります。100均手ぬぐいのふちは、ほつれないように縫ってありますので、裁ちばさみで適宜切除。
どうせ手ぬぐいそのものがゆがんでいますから、適当でOK(だと私は思う)。

次に半分に折ってアイロンをかけ、さらに半分に折ってアイロンをかけます。
終わったら、アイロンの折り目どおりに切ります。1枚の手ぬぐいが4つになるわけです。


切り分けた布の、上と下を折り、ちょうど真ん中であわせるようにします。

3分の1ずつに折り曲げまして…

最後の縁を1cmほど折ります


4つとも同様に作成→折り目をしっかりつけるために、アイロン。

さて、ミシンです。
既に折り目がしっかりついているのですが心配なので待ち針もして、縫います。
両脇は1~1.5cmほどあけて縫い、上下は縁の内側2mm程度のところを縫うようにして、ぐるーっと四角く縫います。


ミシンなら、大して手間はかかりません。
両脇に、マスク用のゴムを通せば、完成。
別に手ぬぐいでなくても、ガーゼで作ってもいいだろうし、というか、ガーゼのほうが肌触りが良いのではと思うのですが、何せおちびが
「この布でなきゃいやだー!!」
と言うので、これになりました。
手ぬぐいですから、最初はやや硬いと思いますが、そのうちに肌触り良くなるでしょう。
ガーゼだとどうしても、ヘタレてくるとしわしわになって、縮まってみっともなくなりますが、手ぬぐいですから、長持ちしてくれそうな気がします。
ちょっとでも長持ちしてくれるといいな、と思って、両脇を縫うときは、縫い始めと縫い終わりを、きちんと返し縫いしてみました。
最近のミシンは、というか、CE-15は、エライ!
今回、感動したのは、ミシンの性能の良さ。
ちょっと縫い目を拡大しますから、ごらんになってみてやってください。
どうです、どう見ても、何の変哲もないミシンのふつうの縫い目でしょう?
むしろ、まっすぐ縫えていて、きれいでしょう?

私にはこれが、すごくうれしいことなのです。
「私が縫うと、針が折れる」←どうして?原因不明。
「私が糸調子をすると、ミシンが固まる」←ウー、というモーター音だけが響いて動かなくなる。
「縫っても糸がからまる」←なんかね、糸のお団子ができるの。なぜ!?
という時代が長かったものですから、縫い目を拡大しても恥ずかしくないということが、すごいことなのです。
糸調子のダイヤルを「自動」にするだけ。
ボビンは水平にセットするだけ。
糸通しは、ピンにミシン糸を添わせるだけ。最高。
問題は、「どうせ私のことだから失敗する」と思って、手ぬぐいをすごくたくさん買ったんだけど、一つも失敗しなかったこと。
ひとまずマスクが12個もできちゃったんだけど…。
25000円のミシンで作ったから、このままミシンを使わなくなったら、1個約2100円のマスク!?高いマスクだな。
もったいないから、何か作らなければ…。