青いガーネットの秘密(奥山康子 著)読後レビュー

青いガーネットと聞いて、思い浮かぶのはシャーロック・ホームズだ。
(以下、ホームズと「青いガーネット」の関係がある程度お分かりいただける前提で書いていく。)

読んだわけ


図書館で、この本の表紙を見たときに、ふと違和感を感じた。
そういえば、青いガーネットなんて、見たことが無い。

シャーロック・ホームズの「正典」に青いガーネットと書かれてあっても、特に気にならず、「ふむふむ、そんなものもあるんだろうよ」ぐらいに流して読んでいた。
しかしこうして、あらためて本の表紙になっていると、変だ。
おかしい。

この本の副題は、「”シャーロック・ホームズ”で語られなかった未知の宝石の正体」とある。
青いガーネットなんてあるの?
それとも、何か違う説でもあるのだろうか。

私はいつの間にか、あの「青い紅玉」を頭の中で「ホープ」に変換して読んでいた。
呪いがかかっていることになっている(実際のところ事実とは異なるようだが)、あのブルーダイヤのホープだ。
どこで勘違いしたのだろう?
ガーネットとダイヤモンドでは大きく違うのに。

図書館で借りる前に、ぺらっとページをめくってみたところ、「山ノ尾ペグマタイト」という太い文字と、ざくろ石の結晶の形図説が目にはいった。
菱形12面体、偏菱24面体。
アルマンディン。
ガーネット。
これは物語ではなく、純粋に、科学的(鉱物学的)読み物であるらしい。
そんなわけで、読むことにした。
物語だったら、たぶん読まなかったと思う。

結論

青いガーネットの正体について、どのように書かれているかは、伏せておく。

この市場において、整形(加熱処理等)されることが極めて少ないガーネット。
そのガーネットを愛していると思われる著者が、さまざまな角度からガーネットについて論じ、そこから派生してさまざまな鉱物について考察している。
考察の角度は、「青いガーネットの正体となり得るものはどんなものか?」だ。

読んでみて、よかった。
ワタシの頭の中には、鉱物に関する知識はほとんど無いので、本当におもしろかった。
鉱物もいいなぁ。

しかし、よくよく考えてみると、宝石の色の違いは、ほんのすこし含まれる成分が違うことで生じているわけで、非常にコストパフォーマンスが悪い。
例えば、ガーネットにアルミニウムだのバナジウムだのが含まれると緑色になり、「ツァボライト」という希少なガーネットになるわけだ。
希少だから、当然高額にもなる。
でもその価格差が、ほーんのわずかなアルミとバナジウムによるものだと考えると、なんともいえない気分になる。
わずかなアルミとバナジウムに、ン十万円も支払うわけか。
それをいったら、ダイヤモンドなんて炭素だから………いやいや、そういうふうに考えるのはやめよう。夢が無い。
だいたい、「成分に金を払う」と思うから、残念な気分になるんだな。
そういうふうに考えたら、世界にあふれる名画なんか、「キャンバスと油絵の具に金を払う」と思うと、とたんに馬鹿らしくなってしまう。
美しさはプライスレスなのだ、きっと。

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