明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法(佐藤尚之 著)読後レビュー

普段は電子書籍しか買わないことにしている。

この場合、「している」というのは努力目標であって、実際にはそうはなっていないことをさす。
残念ながら、全部電子書籍に切り替えるのは難しい。

たとえば、本屋さんをふらついて、平積みの本によさそうな表紙を見つけたとき。
衝動買いを避け、本のタイトルを脳にインプットしても、徒労に終わることが多くて、結局その場で買うことになってしまう。
せっかくタイトルを覚えて帰宅したって、その本に電子版があるとは限らないのだ。
あとでまた、同じ本屋へいく……何回かこれを繰り返してしまい、そのムダの多さに、電子書籍への切替は諦めた。

電子書籍の何がいいって、持ち運びが便利なことだ。
何冊も、何千冊も、かばん一つで持ち運ぶことができる。
軽い。
おかげで、旅行の準備が楽になった。
以前は、ほんのちょっとした出張にも、本を3~4冊持っていった。
「この本を読み終わった後の時間つぶし」への不安から持っていくのだが、出張というものは忙しく時間が自由にならないことが多いため、1冊でも読み終わることは稀である。
重い新書(文庫ではない!)を何冊もかばんに入れるくせに、その他の必要なものは軽量。
そんなちぐはぐな旅行かばんから開放されたのは電子書籍さまのおかげだ。
でも残念ながら全ての本が電子書籍になっているわけではない。
残念…。

目次

買ったわけ、読んだわけ

さて、久々に本を買った。

「普段は電子書籍しか買わないことにしている。」という努力目標を立ててから実に1年以上ぶりに本を買った。

昨年、「起業道場」の同窓会へお邪魔したときに、講師の中村先生がご紹介してくださった本だから、というのが買った理由その1。
中村先生はデザイナーであり、伝えることをきちんと考えてデザインを作成する人だと私は思っているので、その人が紹介するデザイン関連の本でタイトルもこれなら、買って損はないだろうと思ったのだ。

理由その2は、タイトルのとおりに現代は「伝わらない時代」だから。
広告を出したことがある人や、広告に携わっている人なら一度は聞いたことがあるだろう。
「今は、広告への反応が薄くなった
昔はTVでCMを打つと反応がすごかった」
昔のほうが今より何倍も、チラシに反響があった」
その理由については、昔からあれこれ考えてきたし…いろんなことを勉強したり、調べたりしてきたのだけれども、いまいち、じゃあどうしたらいいの?が分からなかった。

「広告の反応が薄いなぁ、困ったなぁ」で終わっているのが、世のデザイン&広告業界の人の大半だろうと思う。
印刷屋さんやチラシ屋さんだって、つねづね「今は1000枚配って1枚でも反応があればいいところですよ」なんて言っちゃっているだろう。
でも、なんで?なんでそんなに反応しなくなっちゃったの?
そこにこたえが見つからないままでいいのだろうか。

こたえが見つからないと、対策だってみつからない。

結論

さて、このブログでは、読書感想文は書かない。そこらへんは、Amazonのレビューなんかを見ればいいんじゃないかと思っている。

読んだあとの結論だけを最後に書く。

この本を、まるっと信用するかどうかは、読む人の判断にまかせよう。
この本には、実に、当たり前のことが書かれてある。
現実をしっかりふまえてある。
そして、分かりやすい。
さらに言うと、当たり前と感じるにも関わらず、視野に入っていなかったことが書かれてある。

少なくとも私は、読むに値する本だなぁと感じたわけだ。
広告やデザインに携わる身としても、そして、事業主として広告を打つ側に立ってみても、良い本だったなぁと思う。
長らく疑問に思っていたことへの、回答の一つが提示されたとも思っている。
あとはこの回答が、正しいか否かについては、今後行動してみて、検証されることだろう。

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この記事を書いた人

きくちのアバター きくち トマト行政書士事務所 代表

新潟市在住。トマト行政書士事務所代表。
家族はおちびと犬2匹、クサガメ1匹。

1日の移動距離が30km程度までならクロスバイクで移動。
それ以上は自動車で、新潟県内外を走り回り中。

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