なんかわるいじゃない?

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おちびはほんの少し前まで、保育園が好きだった

おちび紹介

ここに書くのは初めての、こどもの話。
「そとがわについて」にも説明を書いたけれど、このカテゴリー「こどものはなし」では、私がおちびと暮らしていて衝撃を受けた出来事をそのまま書くという、ひねりもなにもない、そのままな記録だ。
Facebookにも書いているんだけど(個人アカウントで)、Facebookは書いたものが流れ去ってしまうので、重複するだろうけど記録の意味でこちらにも書く。

初めてなのでちょっとだけ紹介。
我が家のおちびは3歳の女の子。
自称おひめさまだけど、好きなおもちゃは下の写真みたいな乗って遊べるユンボとか、ミニカーとか。
そしてぬいぐるみとか、ブレスレットとか、おままごともすき。
なかなかバランスがとれていていいんじゃないかと思う。

おちびはほんの少し前まで、保育園のことが大好きだった。
カゼで熱を出しても、インフルエンザにかかっても、玄関にころがって「ほいくえんにいくー!」とわめく子どもだった。
生まれてこの方具合が悪くなってグッタリしたことが一度もないおちびだから、できたことなんだろう。基本的に元気だ。カゼで熱出してもたいがい元気。インフルエンザにかかったときは、熱は半日で下がり、あとは鼻水が出ているだけだった。予防接種していたおかげもあるだろう。

エネルギーは外向き。お出かけ好き。お散歩好き。お買い物好き。

家に居ても、走り回っている。
幸い、うちはおちびと私と犬しかすんでいない。家具をあれこれ置くタイプでもないので、おちびが犬と走り回るスペースがある。

「事件」があった

しかし。ある日、おちびに「事件」があった。
おちび、ある夜「同じクラスの保育園児3人に叩かれた」と訴えてきた。
おちびの話によると、A、B、Cという3人の園児に叩かれ、やめてと言ってもやめてもらえない。
しかも、保育士は他のことに気を取られて見ていなかったと言う。
更に言うと、そのうちのAという子は、おちびに限らずいろんな子を頻繁に叩いているらしい。
(これについては勿論、親ばかキクチミナコの逆鱗に触れ、保育士に厳重抗議した。10人足らずのクラスで、なんで集まって1人の子をいじめているのに気がつかないんだ?)

保育園へ行って2年弱。おちびが保育園へ行きたがらず、しょんぼりしたのは初めてだった。
だいたい、上に書いたような子で、常時外向きエネルギーを放散させ続けるタイプだから、しょんぼりすることが滅多に無い。

その日を境に、おちびの中では保育園の順位が下がってしまったらしい。
「ほいくえんいきたくないー」というようになった。
保育園に行きはじめの頃から一切泣くことなく、保育園のお部屋に着くとオモチャへ一目散に走っていく子だったのに。
「保育園行きたくない」なんて初めてだ。

それだけ大事件だったのだ。

言い換えると、他にも楽しい世界があることに気がついたのだろうと思う。
ちょうどこの頃、小学生のおねえちゃんに遊んでもらった。
おちびには、夢のように楽しいひとときだったらしい。
帰宅後、「また明日も一緒に遊びたい」と言うので、「おねえちゃんは小学生だから、小学校へ行くんだよ。おちびは保育園でしょ」と言ったら、「ほいくえんいかない!がっこうにいく!」と言い張って大泣きした。

そうやって、いろんなものを好きになったり嫌いになったりしながら、世の中広いんだなぁと知っていくものなのかもしれない。

ないしょだよ

…とまぁ、そんなことがあったんだけど、特に保育園を拒否するでもなく朝になれば保育園に通い、よくいろんな子を叩くAちゃんには直接「あっちいって!叩く子とはおはなししないの」と堂々宣言。
保育園大好き状態は卒業したけれど、それなりに楽しい保育園生活を送っていた。
たまにぶつぶつ「今日の保育園はつまらなかった」と愚痴をこぼしてもいたけど。

ある日、お熱を出して、保育園をやすんだ。
熱が出たぐらいでぐったりするおちびじゃないんだけど、熱があるのに保育園へいくわけにもいかない…といって他に咳や鼻水があるわけでもないし。
ぐったりしないから、寝ているわけもない。
ベッドに縛り付けておくわけにもいかず、保育園はおやすみして、おうちで遊ぶおちび。

ふとそばに居る私を見て、口に指を1本あてて「ないしょだよ」と言う。
「あのねほいくえんいきたくないの」
うん、たぶんみんな知ってる。誰に内緒にするの?
「○○ちゃんと××ちゃんにはないしょなの」
○○ちゃんと××ちゃんは、おちびの仲良しの子だ。なんで内緒なの?
なんかわるいじゃない?ほいくえんいきたくないなんてー」

な、な、なんかわるい?
大人と同じ意味の「なんかわるい」だろうか、保育士さんが言ってたのを聞いて、意味も分からず言ってみているだけだろうか。
最近の3歳児の世界は高度だなぁ…母は絶句したまま、うまい返事が思い付かず。
なんとなく、敗北感。

その後、おちびはふと思い出したようにこちらを見て、「Aちゃんにはないしょじゃないよ」と言う。Aちゃんはおちびをよく叩く子だ。
なんでAちゃんには内緒じゃないの?
「だって、Aちゃんにはわるくないもん」

…意味、分かってるんだ。
ということは、3歳にして、罪悪感とか、遠慮とか、申し訳なさとか、理解しているのかなぁ…。ワタクシは3歳の思考についていけないままだ。絶句。
お友達と、「なんかわるいわねぇ」なんて会話、しているのかな。あぁ絶句。
私でもそんな会話しないんだけど。

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この記事を書いた人

きくちのアバター きくち トマト行政書士事務所 代表

新潟市在住。トマト行政書士事務所代表。
家族はおちびと犬2匹、クサガメ1匹。

1日の移動距離が30km程度までならクロスバイクで移動。
それ以上は自動車で、新潟県内外を走り回り中。

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